MacBook Pro の 2012 年モーデルを ( まだまだ ) 使っていますが、つい最近までディスク容量の圧迫で OS のセキュリティパッチも当てられないほど厳しい ( 空き僅か 3 GBとか ) 状況が続きました。
今まで、使用しないアプリケーションを削除したり、Dropbox の画像・動画ファイルを外付け HDD に移動したりして、なんとか使ってきましたが、もう空き余裕が 3 GBしかない状況で打つ手がないと思うと、より本格的にこの問題をクリアするべきでした。
これからその過程と結果を紹介します。
ちなみに、この記事は Mac クリーナー のアプリまで使わなくても必要な時に手動ですぐ対処できる方法を求める方に向いているかと思います。
現在は、楽楽この記事も書けます。
対象 OS は macOS High Sierra
ちょっと古いですが、全然問題なく使っています。( 勿論、ディスク空き状況のクリアが条件です )
常時ディスクの状態を確認する
ハードディスクの容量の余裕があるうちに、日々ディスクの使用状況を意識する習慣を持たなければ、一瞬にしてディスクプールの圧迫に追われてしまいます。
これから、シンプルなディスク管理方法と、ディスクの空き容量をより確実に確保する方法を紹介します。
Finder で空き容量を表示する
キーボードショートカットから、
「Command + /」で、Finder の下のステータスが表示/非表示できます。
メニューから、
▼ Finder を起動状態で「表示 → ステータスバーを表示」をクリックすると、▲ のように空き状況がわかります。
ディスクの使用量を確認する
Mac 画面の左上の「Apple マーク → このMacについて」をクリックします。
「ストレージ」タブを選択すると、ディスクの容量が確認できます。
ディスクフルを解消する
不要なアプリケーションを削除しておく
設置したアプリを削除する一般的な方法は、
Finder のナビゲーション パネルの「アプリケーション」をクリックして、対象アプリを選択後、キーボードの「delete」キーを押下、もしくは「control + 対象アプリをクリック」→「ゴミ箱に入れる」をクリックして削除する方法があると思いますが、そうするとそのアプリによって自動作成されたログやキャッシュファイルなど不要なファイルが残ったりして、結果的にはハードディスクを圧迫する主要因となります。
この問題を解決してくれるのは無料で使い勝手も抜群の AppCleaner を使ってしまうことです。
AppCleaner をインストールしてください。( 任意 )
このサイトは日本語ではないですが、下記のように画面右下に「Downloads → Version 3.5」などあなたの OS に合わせて最新版をダウンロードしてインストールできます。それだけです!
( ※ Version 3.5 は記事作成時点です )
▼ 使い方も簡単!
AppCleaner を起動して、削除したいアプリを AppCleaner ウィンドウにドロップするだけで、関連ファイルすべてを検索してリストに表示してくれます。
▼ そのリストをスクロールしながら個々のファイルにチェックを外すことも、入れることも可能 ( 任意 ) で、選別後「Remove」ボタンをクリックして削除するだけです。
パスワードを聞かれたら入力して進みましょう。
このように、アプリケーションを削除する際には 関連したファイルも削除 しておきましょう!
次は、
ディスクの空き容量が圧迫され始めた場合、すぐ対処できる方法を見て行きます。
主にログファイル、キャッシュファイル、ゴミ箱、メールの添付ファイル などを削除して空きを確保しますが、Library とか var など普段 Finder では見れないフォルダへ移動する必要があります。
やり方は下記の「Finder で特定のフォルダへ移動する方法」のとおりです。
Finder で特定のフォルダへ移動する方法
Finder を起動します。
キーボードショートカットから、
「Command + Shift + G」で開く下記のプルダウンパネルの入力フィールドに移動する場所を入力します。
メニューから、
「移動 → フォルダへ移動」をクリックすると、▲ のプルダウンパネルが表示されます。同じく移動する場所を入力します。
それでは、実際にファイルを削除して空き容量を増やします。
❶ ログファイルを削除する
- 優先順位1ユーザ ログファイル
「Finder で特定のフォルダへ移動する方法」で、
「~/Library/Logs」フォルダに移動し、「Command + A」でフォルダ内のすべてを選択して「Command + delete」で削除します。※ Logs フォルダは削除せず、その下 ( ▼ ) のファイルのみ削除しましょう!
※ このユーザログ ファイルを削除しても、メール.app のログファイルは別の場所にあります。削除方法は少し後で説明します。
- 優先順位2システムサービス ログファイル
asl ファイルは Apple の aslmanager ( Apple System Log data store file manager ) が使用するログファイルです。
「Finder で特定のフォルダへ移動する方法」で、
「/var/log/asl/」 フォルダに移動し、*.asl、*.gz、*.bz2 拡張子のファイルすべてを選択して、「Command + delete」で削除します。
例:
/var/log/asl/.asl
/var/log/asl/.gz
/var/log/asl/*.bz2 - 優先順位3システム ログファイル
「Finder で特定のフォルダへ移動する方法」で、
「/Library/Logs/」 フォルダに移動し、「Command + A」でフォルダ内のすべてを選択して「Command + delete」で削除します。 - 優先順位4メール.app のログファイル
※ メール.app を使用中の場合、優先順位1になります。( 必須 )
ログファイルを削除する
「Finder で特定のフォルダへ移動する方法」で、
「~/Library/Containers/com.apple.mail/Data/Library/Logs/Mail/」フォルダに移動し、「Command + A」でフォルダ内のすべてを選択して「Command + delete」で削除します。▼ ここのログはメールサーバへの接続動作をチェックするログであり、削除しても問題ありません。下記は一部のログファイルですが、CONNECTED、READ、WROTE などの記録だけです。
また、▲ のログファイルは生成しないように設定することができます。
接続診断ログを生成しないようにする
メール.app を起動して、「ウィンドウ → 接続診断」をクリックします。
すると、登録済みのすべてのメールアカウントを対象に、メールサーバへの接続およびログイン可否をチェックするウィンドウが表示されます。
▼ その画面の右下にある「接続動作状況のログを記録」のチェックを外してウィンドウを閉じてください。( デフォルトでチェック入り )
▼ 今後、ログを記録しないため メール.app を閉じて起動することを繰り返しても、 Mail ログは記録されませんのでディスク容量が格段に減ります。
※ 当方ではほとんどこのログファイルが原因でディスクフルになっていました。
すべての削除作業が完了したら、ゴミ箱を空にして Mac を再起動してください。
❷ キャッシュ ファイルを削除する
ここからは、キャッシュファイルも削除しましょう。
- 優先順位1ユーザ キャッシュ
「Finder で特定のフォルダへ移動する方法」で、
「~/Library/Caches/」フォルダに移動し、「Command + A」でフォルダ内のすべてを選択して「Command + delete」で削除します。 - 優先順位2メール キャッシュ
まず、メール.app のメール添付における基本動作を簡単に検証してみましょう。
検証:一度すべてのファイルを削除した後、添付ファイルを付けて1通のメールを送信して メール.app で届いていることを確認します。
▼ その後しばらくする ( 約5分後 ) と、下記のようなフォルダおよび添付ファイルが 自動作成 ( キャッシュ ) されます。
添付ファイル付きのメールが多くなれば、ここの容量も増えるのでディスクが圧迫されたらチェックしてみると良いでしょう。上記のように自動作成 ( キャッシュ ) されたメールの添付ファイルは、
メール.app の「環境設定 → 一般 タブ → 添付ファイルの保存先」がデフォルトの「ダウンロード」フォルダのままであれば、添付ファイルは下記のパスの「Mail Downloads」フォルダ内にあります。「Finder で特定のフォルダへ移動する方法」で、
「~/Library/Containers/com.apple.mail/Data/Library/Mail Downloads/」フォルダに移動し、「Command + A」でフォルダ内のすべてを選択して「Command + delete」で削除します。※ メール.app を使用中且つディスク容量の圧迫があれば、自動作成された添付ファイルを削除しておくことをおすすめします。
- 優先順位3システムキャッシュ
「Finder で特定のフォルダへ移動する方法」で、
/Library/Caches/ フォルダに移動し、「Command + A」でフォルダ内のすべてを選択して「Command + delete」で削除します。すべての削除作業が完了したら、ゴミ箱を空にして Mac を再起動してください。
❸ ゴミ箱
定期的に「ゴミ箱」>「ゴミ箱を空にする」をクリックしてゴミ箱にある項目を完全に削除しておきましょう。
❹ メールの添付ファイルを削除する ( 任意 )
自動作成 ( キャッシュ ) される添付ファイルではなく、実際のメールの添付ファイルを macOS High Sierra で削除する方法です。
フォルダから添付ファイルを削除する方法
※ 基本的にメールから添付ファイルを削除すると、メールサーバから添付ファイルが削除されますが、サーバに添付ファイルを保持したい ( Mac だけの添付ファイルを削除したい ) 場合、次のとおり行いましょう。
「Finder で特定のフォルダへ移動する方法」で、
「~/Library/Mail」フォルダに移動します。V2、V5 のようなフォルダを開きます。メールアカウント数だけのランダム文字で名付けられたフォルダーがあります。
そのフォルダを開いてどのアカウントか確認しながら、「Attachments」フォルダーが見つかるまで、そのサブフォルダーを開き続けます。
見つけたら、添付ファイルを選択して「Command + delete」で削除します。
※ 各メールアカウントから、「Attachments」フォルタを見つけて、添付ファイルを削除するのはかなり面倒な作業になります。どうしても容量を増やしたい時には必要ですね。
メール.app からメッセージ毎に添付ファイルを削除する方法
メール.app には、添付ファイルを削除するオプションがあり、メールの添付ファイルを削除できます。ただし、添付ファイルの削除オプションを使用すると、添付ファイルが Mac とメールサーバの両方から削除されることに注意してください。
macOS High Sierra でメールの添付ファイルを削除する方法は次のとおりです。( 一括で削除する方法ではありません )
メール.app を起動して、添付を削除したいメッセージを選択 すると、「メッセージ → 添付ファイルを削除」メニューがアクティベートされます。それをクリックして削除します。
削除してしまえば、IMAP 環境でも別のデバイスでそのメッセージを見ても添付ファイルは見れなくなります。
あとがき
この記事は、MacKeeper、CleanMyMac X など Mac クリーナー アプリが提供する機能からインサイトを得て手動で出来るところをまとめたものです。
他、未使用の言語ファイルや重複ファイルなどを検出して削除したい場合は、手動では効率が良くないため Mac クリーナー アプリを使用した方が良いかと思います。
当方はこの記事のやり方で完全に快適なディスク環境ができました。
特に、メール.app をよく使用中であれば、ディスクフル問題はこれでほぼ解決できると思います。
コメント